大変な遺品整理を簡単に!効率的な遺品整理の方法と手順

目次
まずはじめに
遺品整理や実家の整理など、お家の片付けはとても大変です。
なるべく手間をかけないで済ませようとすれば、とんでもないお金がかかり、かといって自分で全部処理できるかといえば、到底無理・・・ということで、途方に暮れてしまう方も多いと思います。
そこで、私が査定員としてお伺いした遺品買取のケースや前職で同僚だった遺品整理士から聞いたお話を交えながら遺品整理や遺品買取について目からウロコの情報を公開したいと思います。
家一軒分の遺品整理や処分となると、数十万から量によっては100万円以上の費用がかかってしまうことも珍しくありません。
手間をかける部分とお金をかけて楽をする部分をバランス良く組み合わせて、あまり負担になりすぎないよう判断するのがとても重要です。
今回は、銀行や電気、ガスなどの公共サービスの手続きなどを除いた、残置物の処分についてまとめています。
遺品整理士に依頼するかどうか?
遺品整理の専門家といえば遺品整理士です。
遺品整理士は、近年資格取得者が増加している民間の資格ですが、専門職になるので、遺品整理の一連の流れを細かい所まで把握し、経験豊富な遺品整理士も多数存在します。
遺品の仕分けや処理を専門に行なっている業者から個人で営業している遺品整理士、不用品回収(片付け)業者、買取業者などに遺品整理士が在籍していることもあります。
そもそも、遺品整理士って何をしてくれるのか?
どの会社の遺品整理士に依頼するのが良いのか?
など疑問がわいてきます。
遺品整理士の主な仕事は、仕分け(分別)と買取業者や廃棄業者の選定、場合によっては各社への依頼となりますが、最も重要視されるのが、仕分け作業です。
ゴミ屋敷のようなお家から、現金や貴金属、通帳や印鑑などの貴重品やアルバムや日記など故人の思い出の品を探しだすと同時に必要なものと不要なものを仕分けしてもらえます。
遺品整理士に依頼する場合、仕分け作業のみが仕事の場合、数万円から20万円程度の支払い、不用品回収業者などの遺品整理士にいらいする場合、不用品の回収費用に含まれるので、間取りや量にもよりますが、15万円から100万円程度の支払い、買取業者の遺品整理士に依頼する場合、その業者が買取できるものを売るので、数万円から数十万円を受け取れる場合もありますが、相殺されてゼロになったり、物量によっては数万円から数十万円の費用がかかることも。
時間と手間をかけて自分で仕分けが出来る方は遺品整理士に依頼する必要がないかもしれません。
売れるものは売る
以前、遺品整理の記事で「どんなお家でもだいたい10万円から30万円ぐらいは価値のあるものがある」と読んだことがあります。
現金や切手などの金券類などを除いて、売れるものといえば、代表的なものは貴金属やブランド品ですが、その他にも楽器やオーディオ、スポーツ用品、ホビーでは、プラモデルやフィギュア、モデルガンなど様々なものに価値が眠っている可能性があります。
知らないからといって全て一つの業者に丸投げしてしまうと、思わぬお宝に気づかないどころか、逆にお金を払って全部持っていかれてしまうなんてことも。
効率的に処分を進める
遺品整理といっても家中に物がたくさんあって、何から手を付けてよいかわからないケースがほとんどだと思います。
絶対に自分でやるべきことは、現金や貴金属、ブランド品など換金して価値がありそうなものを探す作業です。
遺品整理や買取業者の場合、作業中に出てきたものは全て報告されますが、不用品業者などに依頼してしまうと、全て持っていかれてしまい、どこかに現金などが紛れていても戻ってくることはありません。
不用品業者は、荷物をトラックに詰め込んで自社に持ち帰り、倉庫などで不燃可燃資源など、ゴミの種類ごとに分別するのですが、回収担当と分別担当が異なることがほとんどで、さらに毎日何台ものトラックから荷降ろしされるため、お客様を特定することができないのです。
一番効率よく遺品整理する方法は、
現金や貴金属、通帳、印鑑などの貴重品を確保したあと、思い出の品や親族で使用するものを選別し、その後、ブランド品、ホビー関係、楽器やオーディオ、コレクション品などを買取業者に売却します。
この後で、残っているものは不用品になりますので、衣類や雑貨、日用品など細かいものは一般ごみでどんどん捨ててしまいます。
最後に残った、家具や大型の家電などは粗大ゴミか廃棄業者(できれば自治体の指定する業者)に依頼して引き取ってもらって終了です。
業者の選定方法
業者の選定方法ですが、買取については、下記の記事に各カテゴリごとのおすすめ買取業者を記載しています。
宅配買取になっていますが、出張買取の対応しているところもありますので、ご参考にしてみてください。
不用品回収業者については、一般家庭のゴミ収集をしている会社は、自治体の認可を受けた廃棄物処理業者となっているので、安心して依頼できる業者といえます。
粗大ごみを含め、ごみの廃棄は、広告ではなく、各自治体のホームページや市役所への問い合わせで確認できる業者に依頼するのが得策です。
遺品整理業者については、遺品整理単独で依頼するのか、不用品回収とセットにするのか、買取業者の遺品整理士にお願いするのか、物量や期限によって状況が異なってきます。
お金がかかっても全てしっかり見てほしいという方は、遺品整理士専門の業者
できるだけお金を節約したいという方は、遺品整理士在籍の買取業者
とにかく早く処分したいという方は、遺品整理のできる不用品回収業者
というように時と場合に応じて判断することが大切です。
実際に仕分け作業を行う
処分する順番を決める
遺品整理というと、生活用品等がそのまま残された状態の家の中を全て空っぽにするという大変な作業です。
いざ家に行ってみるととんでもない物量で何から手を付けてよいかわかないということも多々あるようです。
そんな時は、まず落ち着いて順番を決めることをオススメします。
仕分けや処分するべきモノは、大きく分けると、
貴重品、手元に残す遺品、売れるモノ、燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ごみといったところです。
こうやって分けると項目はそれほど多くないのですが、それぞれの量がおおいのが難点です。
モノを減らそうと思って、大型の家具から手を付ける方もいるようですが、家具や家電は大きいので、部屋の出入り口や廊下に十分なスペースが必要です。
また、タンスの中に通帳が隠してあったり、洋服のポケットに現金が入っていたりと家具の中のチェックも大切なので、簡単に処分というわけにはいきません。
時間があるなら、少しずつ燃えるゴミや燃えないゴミで処分しながら仕分けすると貴重品も見逃すことがありません。
まずは、どこまで自分でできるのか(自分でやるのか)を考え、簡単なところから手を付けて量を減らすことが大切です。
ただし、ゴミだと思って頑張って捨てたものが、実は買取対象だったということも多々あります。(たとえば、おもちゃやアダルト、同人、アニメ関係など)お金を捨ててしまうだけでなく、頑張った分の労力も時間も無駄になってしまうので、闇雲に作業せず、しっかり順番を考えましょう。
現金、貴金属、ブランド品に注意
現金はいうまでもなく、貴金属や高級腕時計、ブランド品は、換金しやすく、高額商品が眠っていることがあるので、要注意です。
通帳やキャッシュカードなど預金や保険に関する書類などを含め、最初に抑えるべきモノが貴金属類です。
高級ブランド品は、別のところに保管されていることも多いので、クロゼットの隅や押入れの天袋、タンスの奥など、隅々まで探しましょう。
不用品回収業者などに依頼するときは、事前に、貴金属やブランド品などが出てきた時は、置いていくように話しておくことが重要です。
何も言わなければ、回収代金を支払っているのに、ブランド品などが持ち去られるという事になりかねません。
まず最初に処分するべきものは?
まず最初に処分するべきものは、捨てるものではなく、簡単に売れるものからというのが鉄則です。
捨ててしまってから、「実は買い取ってもらえた」なんてことになると手間もお金も損をしてしまいます。自分ではゴミと思っていても実はお金に替えられるものがたくさんあります。
たとえば、おもちゃ・ホビー、CD、DVD、本、アダルト関係、収集目的の雑貨類など様々なモノが買取対象となっていて、衣類も内容や状態によっては買い取ってもらえます。
特におもちゃやフィギュア、模型などは、飾ってあってホコリをかぶっているものや組み立て済みのプラモデルなども買い取ってもらえるのですが、知らずに捨ててしまうことが多々あります。
アダルト関係などは、残しておくのも恥ずかしいので、最初に捨てられてしまうことが多いようです。
処分する順番は、簡単に処分できそうだけど嵩張るもの、量が多いものを優先するべきなので、おもちゃやホビーを最初に処分します。
おもちゃ・ホビーの専門店に依頼する時に、CDやDVD、本なども買い取ってもらえるか確認し、その他にどんなものが対象なのか聞くことで、最初の依頼でたくさんの物が減り、お金に替わります。
アダルト関係も、実際に査定担当が来た時にこんなものもありますと話すと一緒に買取してもらえます。
実際に仕分け作業を行う
仕分け作業を行うのですが、最初にどこまで自分でやるのか、何を業者に任せるのかある程度決めておき、遺品整理士に依頼するにしても、
1.まず貴重品や思い出の品物をピックアップする作業から始めましょう。
現金や貴金属、ブランド品(腕時計やバッグなど)、知らないブランドでも綺麗な状態のものは手元に残しましょう。
真贋がわからないものや、状態が悪いものでも高級ブランドであれば、全て専門家に見てもらうことが大切です。
2.次に、ホビーやコレクションを売却します。
フィギュアやモデルカー、プラモデル、ラジコン、ディズニーグッズ、アイドルグッズ、DVD、アダルトや萌系など、趣味で集めていたと考えられるものであれば、ほとんどホビー専門店の守備範囲なので、ホビーやおもちゃの買取専門店に依頼して、出張買取に来てもらうのが最も手間が省けます。
3.次は、衣類や雑貨、家具、家電の売却と処分です。
家具や家電などはよほど新しいモノや状態のキレイなもの以外、買い取ってもらえないケースがほどんとで、買取業者を呼んでも逆に処分費用を請求されるというケースが多いので注意が必要です。
家電で売れるのは、発売から3年以内の新しいものが目安です。
取り扱い商品の幅が広いリサイクルショップに相談し、かぐや家電など大型商品が売れればラッキー、売れなければリサイクル業者に処分費を払うのではなく、ゴミ回収業者(廃棄物処理業者)に依頼するほうが安くなることが多いのが現実です。
衣類や雑貨類も売れるものがあるので、リサイクルショップに相談し、売れるものは売る、無料回収してもらえるものは無料回収が便利です。(捨てるのにもお金がかかる時代ですので)
4.日用品やゴミの処分
一番安く済ませる方法は、自分で自治体のごみ処理に持ち込むことですが、量や大きさによっては困難なので、不用品回収業者に依頼することが多いと思います。
ここで重要なのは、処分費がかかるものは、複数社の見積もりを取ることと、自治体で一般ごみを回収している指定業者を選択肢に入れることです。
複数の見積もりを取るのは、ボッタクリを避ける意味もありますが、相場や作業内容、手順、その業者の対応や知識など、色んな情報が入ってくるので、とても有益です。
自治体指定の業者は、市のホームページなどに記載されていることが多いので、簡単に見つかります。
指定業者は、家庭ごみを回収する認可を受けているので、ゴミの不法投棄など違法な処分をしないことはもちろん、仕分け施設や処理場を運営している会社も多く、適正な相場であることがおおいのです。
一概にはいえませんが、面倒でもいくつか比較することで、自分にあった業者が見つかる確率は必ず上がります。
まとめ
以上のようにどんなに大量でも順を追って進めれば終わりのないトンネルはありません。
大まかな流れは・・・
・現金や貴金属、貴重品を探す
・ホビー系の買取店を呼ぶ
(ゲーム、CD、DVD、本なども一緒に売る)
・家具家電、衣類雑貨などのリサイクルショップを呼ぶ
・不用品回収業者(廃棄物処理業者)を呼ぶ
作業は大変ですが、身内や友人に協力してもらうだけでなく、時には業者にお金を支払って作業を依頼することで肩の荷が降りるのは事実です。
慌てて作業して売れるものまで捨ててしまったという話をよく聞きますので、お金や労力を無駄にしないためにも、買取業者をうまく使うことをオススメします。