押し買いに注意!悪徳電話営業の手口を大公開

不用品回収や出張買取業界の評判を下げている一番の要因と考えられるのが、この「押し買い」

買取業界では、安く買い叩くことが悪徳業者とされることがありますが、「押し買い」は「押し売り」の反対・・・その手口は電話営業や訪問営業から始まることがほとんどです。

押し買いとは

押し買いとは、家まで押しかけて来て、貴金属やブランド品など換金できるものを無理やり買い取っていく手口です。
何でも買います、不用品を無料回収します、または寄付してくださいと甘い言葉で家に入り込み、貴金属などを出すまで居座って帰りません。
中には悪態をついたり、脅してきたりするケースも多々あるようで、怖くなって売ってしまったり、帰ってもらうために渋々売ってしまうという最悪な買取業者も多いようです。

主な手口電話や訪問

近くにリサイクルショップをオープンしました(します)

近隣にリサイクルショップをオープンするといことで、何でも良いから商品を増やしたいという口実でかけてくる電話営業です。
本当はオープンしていないことも多く、オープンする予定だとか曖昧な言葉でもっともらしく勧誘してくるのが特徴です。
服でも食器でもなんでもいいのでと食い下がってきます。

不用品なんでも買い取ります

要らなくなった家電や粗大ごみなど、何でも無料で回収しますという触れ込みで「何かあるでしょう?」「粗大ごみも捨てるのにお金がかかるモノなので」などと誘惑してきますが、絶対に口車に乗ってはいけません。
大きなゴミは無いというと、本や衣類、食器とかなんでもいいんですと話を広げてきますので注意が必要です。

不要な食器や衣類寄付してください

寄付してくれませんか?などと人の良心につけこんで、営業してくるやり方です。
慈善団体やNPOなどもっともらしく語ることもあるようですが、ほとんどのケースがウソです。
寄付というと聞こえが良いので、言葉を利用しているだけで訪問することが目的の営業電話です。

不用品無料回収が近くを回っています

無料回収の担当が近くを回っているので・・・など、今だから無料で回収できますよという雰囲気とついでだから無料なんですよという安心感を植え付けて訪問のアポをとりつけようとする営業電話です。
何月何日頃に・・・というのも同じで、その地域に電話をかけ続けて訪問営業先を確保してから、買取に行くというのが王道になっているようです。

実際にあった悪徳電話営業の体験談

実家にかかってきた営業電話

実際に実家にかかってきた電話で、70歳近い母親が対応した内容です。
業者:「近くにリサイクルショップをオープンしたので、品物が必要なんです。
衣類、贈答品、食器など何でも構わないので、売ってくれませんか?」
母:「ほとんどありませんので結構です」
業者:「古着や食器など少量でも買取に行きますので、ぜひお伺いさせてください」
母:「自治体のバザーに出すので、それ以外は、捨てるようなものしかありませんので、結構です。」
業者:「捨てるようなものでも、衣類や雑貨などであれば買取できるのでお伺いしても構いませんか?」
母:「結構です」

という具合に、3回断って、無理やり電話を切ったそうです。
私から、営業電話はすべて断るようにと話してあったのが功を奏したようで、被害は免れましたが、間違いなく押し買いを目的とした悪徳業者からの電話です。

知り合いのパート主婦が対応した営業電話と訪問営業

知り合いのパートさんの家にかかってきた電話です。
人の良いパートさんは、業者の口車に乗って招き入れて被害にあってしまいました。

業者のテレアポ:「不用品の回収と買取で近くを回っていますので、○日から○日にお伺いできますがいかがでしょうか?」
パートさん:「特にありませんので、大丈夫です」
テレアポ:「なんでも構わないのですが、古着や食器、粗大ごみになるような家電などもありませんか?」
パートさん:「無いことも無いんですが・・・」
デレアポ:「では、ひとまず○日○時にお伺いさせていただきますが、大丈夫でしょうか?」
パートさん:「はい」
半ば無理やりアポを取られてしまったようです。

当日
古着などを玄関に用意して待ちました。

業者:「ありがとうございます。他に何かありませんか?
こんなアクセサリでも買い取るのですが」
といって、イヤリングや壊れたネックレスなどをジャラジャラ見せて、貴金属を出すように促されたそうです。
パートさん:「ありません。そこにあるだけです。」
業者:「何もないことはないでしょ?
片方だけのイヤリングとか、使わなくなったネックレスとか何か出してくださいよ~」
パートさん:「ありません。」
何度か押し問答したあげく、
業者:「家の中に上がっていいですか?」
といって、勝手に中に入ろうとする。
パートさん:「ちょっとまってください。持ってきますから」
家に上がられるのは嫌で、怖くなって何か出すことにしたそうです。
その後、イヤリングなどいくつか持ってきて渡しました。
業者:「ありがとうございます。」
パートさんが金額も覚えていないぐらいの金額で買いたたき帰っていったそうです。

怖いですね。
そうならないためにも、電話営業や飛び込み営業はすべて断りましょう。