湿気・日焼けに注意!コレクションを長くきれいに保つ方法

おもちゃやフィギュア、カード、プラモデルなど、大切なコレクションは長くきれいな状態で保管したいもの。
しかし、湿気や日焼けは見えないうちに劣化を進める大敵です。
ここでは、今日から実践できる環境づくりと保管方法をまとめました。
目次
1. 湿気対策は「空気の流れ」と「乾燥剤」
湿気はカビやサビ、箱の変形の原因となりフィギュアの天敵です。
梅雨や結露が出やすい時期は特に要注意です。
- コレクション棚の中にも小型の除湿剤を配置
- 風通しの悪い場所は定期的に扉を開けて換気
- 段ボールでの長期保管は避け、密閉度の高いプラコンテナ+乾燥剤で収納
メモ:乾燥剤(シリカゲル)は色で交換時期が分かるタイプが便利。目安は1〜3か月で点検。
2. 日焼け(紫外線)対策は「遮光」が命
紫外線は色あせやパッケージの黄ばみを招きます。
直射日光はもちろん、室内照明の紫外線も蓄積で劣化します。
いわゆる日焼けですが、飾ってあると徐々に日焼けしていくのであまり気が付きません。
例えば、本棚に置いてある本やDVDなどの背表紙と表紙や裏面を比べてみるといつの間にか背表紙が色褪せているのがわかります。
直射日光にあたっていなくても徐々に日焼けしていたりするので困ったものです。
そこでとれる対策というと
- 窓際は避ける(レースカーテンでもUVは通過します)
- 窓にUVカットフィルムを貼る、またはUVカットカーテンを採用
- UVカットアクリルケースや扉付き棚を活用
- フィギュアなどコレクションに普段から薄い布をかけておく
3. 温度変化を避ける
高温や急激な温度変化は、プラスチックの変形や塗装割れの原因になります。
- エアコンの風が直接当たらない場所へ配置
- 屋根裏・ガレージ・未断熱の倉庫など極端な環境は避ける
- 目安は室温18〜24℃・湿度45〜55%を保つ
4. 専用ケース・カバーでほこり&傷をブロック
ほこりは掃除の際に微細な傷の原因にも。ケースで物理的に保護しましょう。
- フィギュア・ミニカーはアクリルケースやビニールカバーで保護
- 棚全体をガラス扉付きにして管理
- ケース内にも少量の乾燥剤を入れて湿気ケア
5. クリーニングは「やさしく・適材適所」
強い溶剤や硬い布は厳禁。素材に合わせたケアを。
- PVC・ABS:柔らかいマイクロファイバー+水拭き(必要なら薄めた中性洗剤)→完全乾燥
- 紙箱:柔らかいブラシで埃を払う、湿気は厳禁。擦り過ぎない
- アクリル面:研磨粒子なしのクロスで一方向に軽く拭く
6. 定期点検を習慣化する
年に数回の点検で、劣化の早期発見と対処が可能に。
- 変色・ベタつき・カビ・虫害の有無をチェック
- 乾燥剤・除湿剤を定期交換
- 位置替え・向き替えで日光の偏りを回避
7. 長期保管は「ラベリング」と「記録」もセットで
どこに何が入っているか分かるだけで、開封回数が減り、劣化リスクも低減します。
- コンテナ外側に内容物ラベルを貼る
- 保管開始日・乾燥剤交換予定をメモ
- 高額品は写真記録(状態・付属品)を残す
まとめ:環境を整えれば「価値」も守れる
湿気・日焼け・温度変化をコントロールし、ケースで保護、定期点検を習慣化するだけで、コレクションの美観も資産価値も長く守れます。
「それができたらやってるよ!」と投げ出すのではなく、ひとつでも今日できる小さな対策から始めて、10年後も自慢できるコレクションに育てましょう。