そんなに安いの!?リサイクルショップの買取価格はなぜ安いのか徹底解説

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そんなに安いの!?リサイクルショップの買取価格はなぜ安いのか徹底解説

リサイクルショップの買取り金額は、安いとか二束三文とか期待してたほどじゃなかったとか、周りから聞いたことはありませんか?

リサイクルショップに持ち込んだことのある人は、実体験した方も多いかと思います。

大切にしてきて傷や汚れもないし、そこそこの値段が付くのでは?と期待して持ち込んでも実際には「まとめて100円」とか・・・

 

家電や家具に関しては、せっかく苦労して持って行ったのに、「値段が付きません」とか「お引き取りできません」とか「別途、処分費がかかってしまいますが、いかがなさいますか?」など、想定していないことが起こるのがリサイクルショップ。笑

こっちからすると、「おいおい!じゃぁ何でも買いますとか書くなよ・・・」と怒りや落胆がにじみ出てきます。

 

リサイクルショップに悪気はありませんが、買取価格が安いのには理由があります。

今回は、そんなリサイクルショップの買取事情についてご紹介。

 

リサイクルショップは何で稼いでるの?

リサイクルショップというと、家具や家電、洋服から雑貨、楽器、おもちゃ、贈答品など、お店には所狭しとありとあらゆる品物が並んでいるイメージですよね。

それだけの在庫を抱えるリサイクルショップですが、すべての商品がどんどん売れて回転しているとは限りません。

やはり、お店に来るお客さんの年齢層だったり、地域性や買い取っている種類や量によって、中古品のカテゴリに得手不得手があるものなのです。

大手リサイクルショップで主に収益源となるのが、新しい家電製品、ブランド品、洋服、オーディオ、楽器などが考えられます。

特にエアコンや冷蔵庫、洗濯機、テレビといった、家電リサイクル対象の家電製品は、新生活に欠かせないので、引越し時期や新年度になる時期は、リサイクルショップの買取と販売の主役となります。

洋服もブランド品などは綺麗に使用されたものが多いので、中古市場で活発に取引されますし、不景気のあおりもあって、安くて綺麗な中古品を求めて、特に子供服なんかは主婦や若いファミリーがリサイクルショップに足を運んでいます。

新しい家電やブランド品など、みんなが欲しがるような商品をたくさん買い取ることによってリサイクルショップは成り立っているのです。

ところが、リサイクルショップというからには、買い取りたい物だけを対象にしていては、商売になりません。

ブランド品と一緒に持ち込まれたノーブランド商品は、家電製品と一緒に売りたいという雑貨や食器などもまとめて買い取るのがリサイクルショップの本来の姿なので、副産物として、主力商品以外のものがドンドン溜まっていくのが現実です。

副産物でも良いものには値段が付きますが、同じものがあふれてくると在庫過剰になり、どうしても査定額が下がってしまいます。

その最たるものが贈答品類ですね。

有名ブランドの贈答品でも良くて数百円、下手をすると50円とかになってしまいます。泣

 

種類は豊富!だけど専門性が低いのがリサイクルショップ

 

一般的に、リサイクルショップというのは、なんでも売ってる、なんでも買い取ってくれるのが特徴なので、取り扱い品目が非常に多く、専門性という面では非常に低いのが現実です。

お洋服が多いリサイクル店、家電製品が多い中古ショップ、家具がいっぱい並んでいるリサイクルショップなど、パッと見た感じでお店の特徴はありますが、基本的には何でも屋の延長です。

そして、回転率が良く、金額の高いものを集めることを目的としているところがほとんどなので、一つの分野に特化して経営するということはありません。

そうすると、必然的に、上記で述べた一部の商品以外、専門店と比較して買い取り額が高くなることはありません。

 

店員の知識に専門性が無い

ホビーや雑貨、骨董など、査定や鑑定に専門知識が必要となる商品は、知識や経験がないと買取ができません。

パートやアルバイト、派遣社員など経験の浅い従業員でも対応できるものとなると、査定しやすいカテゴリ、素人でも簡単に価格がわかる商品が中心になってきます。

具体的には、家電製品は型番と年式、あとは状態を加味することで、買取価格表やデータと照合することができますので、ある意味、誰でも査定できる商品ということができます。

ブランド品にしても、型番や年式、スタイルやシリーズさえわかれば、後はデータベースや写真と照合することで、素人でも簡単に鑑定できてしまうものが多いのです。

テレビの特集でもみたことがありますが、宅配買取の大手ブランド買取店ではデータベースを整えることで、アルバイトがブランド品の査定できる環境を整え、個人の知識に依存しない買取りを実現しています。

鑑定というより、照合作業のような感じになりつつありますね。

一般的に、型番や商品名が簡単に把握できるものは、誰でも査定できるものになってくるのです。

ハイブランドの鑑定は専門知識が必要なこともありますが、それは一部の社員が対応することでカバーできます。

一方で、ホビー商品や骨董など、家電製品と違って型番や年式で査定できないものは、新品フィギュアなど箱にバーコードがついているような場合を除いて、専門的な知識が不可欠なので、いくらデータベースが整っていたとしても、その物の名前やシリーズがわからなければ、調べようがありません。

 

つまり、素人には査定できないのです。

とはいえ、お店に持ち込まれた品物の査定を断ることはできないので、一律の査定だったり、担当者によって金額が変わったり、高額買取するリスクを避けるため安くなることがあるのです。

ここが専門店と総合リサイクルショップの大きな違いとなるのです。

専門性が高いものは、高い査定額がつかないのは、専門知識が不足しているからで、ある意味、安く提示して買取を断られても仕方ない分野となっていることが多いのです。

昨今、リサイクルショップも競争が激しくなってきたので、査定にも力を入れるようになってきましたが、やはり専門店と比較すると、担当者の知識に依存してしまうのは避けられません。

エアガンや美少女フィギュア、特に18禁やアダルト、同人誌などもリサイクルショップでは買い取ってくれないことが多いですね。

 

売れないものは買い取れない!

家電製品やお洋服と一緒に専門性の高い商品を並べていても、売れなければ意味がありません。

地域性や客層に合わない専門的なモノが増えてくると、在庫高が膨れ上がり、スペースがなくなり、業者間での売買を行うか、海外貿易業者などに卸すなど、格安で払い下げるしかありません。

そうなると、ショップとしては、高い買取額を出して、売れるか売れないか分からないものを買い取るリスクは取りたくないので、払い下げになったとしても損をしない金額(相場より安い金額)で買い取るということになってしまいます。

新しい家電製品やブランド品など、在庫薄の商品や目玉になるもの、回転の速い商品以外は、なかなか高値がつかないのにはこういった裏事情も影響しているのです。

 

リサイクルショップは店舗運営コストが高い

路面店としてリサイクルショップを営業するということは、必然的にそのコストが高くなります。

  • 店舗の家賃
  • 陳列や清掃、店舗に関する人件費
  • 土日や夜間の店員の人件費
  • 店舗認知のための広告費

大手リサイクルショップに入るとわかりますが、レジの中にもたくさんスタッフが作業しており、通路を見ると、各陳列棚ごとに補充や仕分け、整理をしているスタッフが見えます。

シフト制とはいえ、朝から夜まで年中無休、一店舗で何人の従業員がいるのか・・・店舗じゃなければ必要ない人件費がたくさんかかっていることが分かります。

まとめ

リサイクルショップは、誰でも身近で簡単に売ることができますが、見えない部分でコストがかかっていたり、スタッフの知識や経験が分散してしまうことによって深い専門性が身につかないことなどが理由で、専門店と比較すると商品によっては買取額が安くなってしまうことがあります。

ただ、なんでも買い取ってくれることや、家電や家具など、ともすれば邪魔者扱いとなっている不用品を喜んで買い取ってくれるのは大きなメリットでもあります。

不用品といっても、価値はさまざま、自分に合った方法で処分や売却など、次の人にバトンタッチしたいですね。